リーク

GPT-6 Astra Minor、公式ヘルプに数時間だけ出現

ポイント

  • 9月23日の夜、OpenAIの公式ヘルプの安全対策の表に「Astra Minor」の行が現れ、数時間で消えたと複数の報告が伝えています
  • 同じ時期、開発者向けの設定一覧に「gpt-6-astra-minor」という名前があったとも報じられています。ただ、OpenAIもMicrosoftも認めていません
  • 価格、文脈の長さ、性能は一つも公開されていません。名前が出たことは確かでも、モデルとして存在するかは未確認です

9月23日の夜、ヘルプの表に一行だけ現れた

OpenAIの未発表モデル「GPT-6 Astra Minor」の名前が、OpenAIの公式ヘルプに一時的に現れました。

現れたのは、サイバー分野の安全対策を説明するヘルプページ「OpenAI Daybreak」の中の表です。この表は、モデルごとに安全対策の扱いを並べたものです。9月23日の夜(日本時間)に、「Astra Minor」の行が1つだけ加わったと報告されています。

行は数時間で消えました。9月26日に確認した報告では、もう表に見当たらなかったとされています。OpenAIからこの行についての説明は出ていません。

最初の手がかりは開発者向けの設定一覧

名前が最初に出たのは9月22日です。中国の開発者フォーラムに、Microsoftのクラウド上のモデル設定らしき一覧が投稿されました。

そこには「gpt-6-sol」「gpt-6-luna」「gpt-6-astra-minor」の3つのモデル名があったとされています。

注目されたのは、SolとLunaです。この2つは、OpenAIが正式に発表した「GPT-6 Sol」「GPT-6 Luna」と同じ名前でした。一覧の名前が、実際の製品と一致していたことになります。

ただし、一覧の内容は翌9月23日に取り直すと、3つの名前が見つからなかったと報告されています。一覧が一時的な表示だったのか、見る環境によって違ったのかは確認できていません。

公式ヘルプの表で分かった扱い

ヘルプの表で注目されるのは、Astra Minorの扱いです。

報告によると、SolとLunaはサイバー向けの安全対策「Daybreak Blue」の下で、断られる場面が減る扱いになっています。一方、AstraとAstra Minorは、Daybreak Blueの下でも通常の安全対策のままだったとされています。この点は、表を読んだ人の投稿でも同じように整理されています。

つまりAstra Minorは、表の上では「Astraと同じ安全対策の側」に置かれていたことになります。ただし、これは表の記述から読める範囲のことです。Astra Minorがどんな性能のモデルなのか、この表からは分かりません。

止められた「Astra」との関係

この名前が注目される理由は、直前の出来事にあります。

9月28日から29日にかけて、OpenAIは次の大型モデル「GPT-6.1 Astra」の公開を、安全テストの結果を理由に取りやめると発表しました。公開中止の経緯は別の記事で詳しく書いています。

「Minor」という言葉は、小型版を連想させます。Astraの小さい版なのか、別の用途のモデルなのか、名前だけでは判断できません。

Astraの系列の名前が、止められた直後に別の形で出てきたことは事実です。ただし、Astra Minorと公開を止めたGPT-6.1 Astraが同じものかどうかは、OpenAIが説明していないため分かりません。

分かっていることを時系列で

ここまでの報告を、日付順に並べると次のとおりです。

日付 出来事 状況
9月22日 開発者向けの設定一覧に3つのモデル名が出る 非公式な報告。OpenAI・Microsoftは未確認
9月23日 夜 ヘルプの表に「Astra Minor」の行が現れる 数時間で削除
9月23日 設定一覧を取り直すと、3つの名前が見つからない 一覧が一時的だったのか不明
9月26日 表から行が消えていたと確認される 理由の説明はない
9月28日〜29日 GPT-6.1 Astraの公開中止が発表される OpenAIの公式発表

価格、文脈の長さ、ベンチマーク、公開日は、どれも公表されていません。モデルとして呼び出せるかどうかも、確認できていません。

AIリーク情報局の見立て:名前は残るが、中身はまだ読めない

当サイトは、今回の話を「名前が出た事実は残るが、中身はまだ何も分からない」段階だとみています。その理由と、予想を分けて書きます。

まず、根拠のある材料です。設定一覧にあった「gpt-6-sol」と「gpt-6-luna」は、OpenAIが正式に発表したモデル名と一致していました。一覧の名前が、まったくの作り話だったとは言い切れない材料です。一方で、一覧は翌日に取り直すと見つからなかったため、一覧そのものの信頼性は高くありません。

そのうえで、当サイトの予想は次のとおりです。

1つ目は、Astraの安全対策を引き継いだ小型モデルとして出るという見方です。根拠は、表でAstra Minorが通常の安全対策のAstraと同じ扱いだったこと、そして「Minor」という名前です。

2つ目は、公開を止めたGPT-6.1 Astraの代わりになるモデルという見方です。根拠は、GPT-6.1 Astraが時期未定で止まっていることです。ただし、この見方を支える公式の発言はありません。

3つ目は、SolやLunaの別名だという指摘です。こちらは、名前が近いという以上の根拠を確認できていません。

当サイトの見立てでは、1つ目がもっとも筋が通っていると考えます。ただし、性能の数字がまったく出ていない段階では、強さの比較はできません。同じ時期に出ている次期モデル「Bel」の噂も、別の記事で扱っています。こちらは実測データのない噂で、Astra Minorとは別の話です。

発表があれば、この記事で答え合わせを追記します。

GPT-6 Astra Minorに関する質問

GPT-6 Astra Minorは実在するモデルですか?

まだ確認されていません。ヘルプの表に名前が出たという報告と、設定一覧に名前があったという報告はありますが、OpenAIもMicrosoftも公式には認めていません。

実在するモデルとして呼び出せるかどうかも、確かめられていない状態です。

今のChatGPTやAPIで使えますか?

使えるという公式の発表はありません。現時点で、利用方法を示す情報は見つかっていません。

値段や性能は分かっていますか?

分かっていません。価格、文脈の長さ、ベンチマーク、公開日は、どれも公表されていません。

強いかどうかを判断する数字が無い段階なので、性能の予想もしていません。

公開を止めたGPT-6.1 Astraと同じものですか?

名前が違うモデルです。GPT-6.1 Astraは9月28日から29日にかけて公開中止が発表されました。

両者の関係は、OpenAIが説明していないため分かりません。

ヘルプから行が消えたのは、どういう意味ですか?

掲載ミスだった可能性も、表を差し替えた可能性も残ります。OpenAIから説明がない限り、どちらとも言えません。

行が消えたことは、モデルが存在しないという証拠にもなりません。判断は公式の発表を待つ必要があります。